Leonardo.Ai 手・指の一次検証
AI画像生成で手・指はどこまで自然に描ける?
Leonardo.Aiで24枚検証
Leonardo.Aiで人物の手を6種類の状態に変え、各4枚、合計24枚を生成しました。単純なジェスチャーと、両手や物体が接触する条件で、指の見やすさやPromptの反映がどう変わるかを実画像で比較します。
本記事はLucid Origin・Dynamic・Seed 12345で生成した今回の24枚だけを対象にした一次検証です。Leonardo.AiやLucid Origin全体の手の生成性能を断定するものではありません。
検証目的
人物を生成したとき、手・指の確認しやすさや自然さが、ポーズと物体との接触によってどのように変わるかを比較します。「AIは手が苦手」という一般論を前提にせず、今回実際に生成した24枚に写っている内容を記録しました。
検証条件
6条件を各4枚生成し、選別せず24枚すべてを正式評価に使用しました。条件1の確定前に生成したPrompt調整用8枚は、この24枚に含めていません。
| サービス | Leonardo.Ai |
|---|---|
| 正式評価画像 | 6条件 × 各4枚=24枚 |
| Prompt調整画像 | 8枚(正式評価には含めない) |
| Prompt全文 | 未確認(スクリーンショットでは入力欄の一部だけを確認できるため、全文は転記しない) |
| Negative Prompt | 未確認 |
| Prompt Enhance | 未確認 |
| 生成日 | 未確認 |
固定条件
| Model | Lucid Origin |
|---|---|
| Style | Dynamic |
| 画像サイズ | 1200 × 1200 |
| Seed | 12345 |
| 1条件の生成枚数 | 4枚 |
| 保存画像と画面記録から共通して確認できた要素 | 若い成人女性、1人、正面、暗い茶髪、紺色(navy)のパーカー、明るくシンプルな背景、アニメイラスト |
ModelとStyleは6枚の元スクリーンショットでも表示を確認しました。生成設定上の画像サイズは1200 × 1200ですが、今回保存されていた資料はスマートフォン画面のスクリーンショットです。掲載画像は画面内の生成画像部分(274〜275 × 275px)を切り出したもので、1200pxの元データではありません。
変更した6条件
- 自然に両手を下ろす
- 片手を振る
- ピースサイン
- 手のひらを正面に向ける
- 両手で白いカップを持つ
- 両手の指を組む
比較で変えた中心要素は手の状態です。条件5では白いカップとの接触、条件6では左右の指同士の重なりが加わります。
判定基準
条件別評価と画像別確認を分けました。条件別評価は、4枚を通して「指を確認しやすいか」「指定したポーズが反映されたか」「見た目が自然か」を○・△・×で整理します。
- ○:4枚を通して、対象項目を比較的明確に確認できた
- △:一部は確認できるが、構図、重なり、画像間の差などで判断しにくい部分がある
- ×:指定との差や明確な破綻を確認した
「Prompt反映」の評価範囲:Prompt全文の一致度ではなく、各検証条件で指定した手・ポーズ部分が生成結果に反映されたかを評価しています。Prompt全文は未確認のため、人物、服装、背景などを含む全文との一致は評価していません。
画像別には、指の本数、余分な指、欠損、融合、手首、左右の手、Prompt反映、明確な破綻を目視しました。ただし、手が小さい、指が折り畳まれている、物体や反対の手と重なる、画面外にある場合は、推測せず「判定困難」としています。「見当たらない」は、この保存画像の解像度で目視できる範囲に明確な該当箇所がないという意味です。
結果表
| 条件 | 指の確認 | Prompt反映 | 自然さ | 全体評価 |
|---|---|---|---|---|
| ① 自然に両手を下ろす | △ | ○ | ○ | △ |
| ② 片手を振る | ○ | ○ | ○ | ○ |
| ③ ピースサイン | ○ | ○ | ○ | ○ |
| ④ 手のひらを正面に向ける | ○ | ○ | ○ | ○ |
| ⑤ 両手で白いカップを持つ | △ | ○ | △ | △ |
| ⑥ 両手の指を組む | △ | △ | △ | △ |
① 自然に両手を下ろす
ポーズ自体は反映されましたが、人物を広く入れる構図になり、手・指が小さく細部を確認しにくい結果でした。
画像別の確認
| 画像 | 指の本数 | 余分な指 | 欠損 | 指の融合 | 手首 | 左右の手 | Prompt反映 | 明確な破綻 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 画像1 | 判定困難(小さい) | 判定困難 | 判定困難 | 判定困難 | ○ | ○ | ○ | 細部は判定困難 |
| 画像2 | 判定困難(小さい) | 判定困難 | 判定困難 | 判定困難 | ○ | ○ | ○ | 細部は判定困難 |
| 画像3 | 判定困難(小さい) | 判定困難 | 判定困難 | 判定困難 | ○ | ○ | ○ | 細部は判定困難 |
| 画像4 | 判定困難(小さい) | 判定困難 | 判定困難 | 判定困難 | ○ | ○ | △(両腕は下がるが、指が他3枚より外側へ広がる) | 細部は判定困難 |
② 片手を振る
開いた手が比較的大きく描かれ、振っている手の5本の指と分離状態を確認しやすい結果でした。
画像別の確認
| 画像 | 指の本数 | 余分な指 | 欠損 | 指の融合 | 手首 | 左右の手 | Prompt反映 | 明確な破綻 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 画像1 | 5本(振る手) | 見当たらない | 見当たらない | 見当たらない | ○ | 判定困難(反対の手は画面外) | ○ | 見当たらない |
| 画像2 | 5本(振る手) | 見当たらない | 見当たらない | 見当たらない | ○ | 判定困難(反対の手は画面外) | ○ | 見当たらない |
| 画像3 | 5本(振る手) | 見当たらない | 見当たらない | 見当たらない | ○ | 判定困難(反対の手は画面外) | ○ | 見当たらない |
| 画像4 | 5本(振る手) | 見当たらない | 見当たらない | 見当たらない | ○ | 判定困難(反対の手は画面外) | ○ | 見当たらない |
③ ピースサイン
4枚ともVサインが明確でした。伸ばした2本は確認しやすい一方、残りの指の折り方には画像ごとの差があります。
画像別の確認
| 画像 | 指の本数 | 余分な指 | 欠損 | 指の融合 | 手首 | 左右の手 | Prompt反映 | 明確な破綻 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 画像1 | Vの2本を確認 | 判定困難(折った指) | 判定困難(折った指) | 判定困難(折った指) | ○ | 判定困難(反対の手は画面外) | ○ | 判定困難(折り畳んだ指の重なり) |
| 画像2 | Vの2本を確認 | 判定困難(折った指) | 判定困難(折った指) | 判定困難(折った指) | ○ | 判定困難(反対の手は画面外) | ○ | 判定困難(折り畳んだ指の重なり) |
| 画像3 | Vの2本を確認 | 判定困難(折った指) | 判定困難(折った指) | 判定困難(折った指) | ○ | 判定困難(反対の手は画面外) | ○ | 判定困難(折り畳んだ指の重なり) |
| 画像4 | Vの2本を確認 | 判定困難(折った指) | 判定困難(折った指) | 判定困難(折った指) | ○ | 判定困難(反対の手は画面外) | ○ | 判定困難(折り畳んだ指の重なり) |
④ 手のひらを正面に向ける
手のひらと指が大きく表示され、今回の条件の中でも指の本数・分離・形を確認しやすい結果でした。
画像別の確認
| 画像 | 指の本数 | 余分な指 | 欠損 | 指の融合 | 手首 | 左右の手 | Prompt反映 | 明確な破綻 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 画像1 | 5本(正面の手) | 見当たらない | 見当たらない | 見当たらない | ○ | 判定困難(反対の手は画面外) | ○ | 見当たらない |
| 画像2 | 5本(正面の手) | 見当たらない | 見当たらない | 見当たらない | ○ | 判定困難(反対の手は画面外) | ○ | 見当たらない |
| 画像3 | 5本(正面の手) | 見当たらない | 見当たらない | 見当たらない | ○ | 判定困難(反対の手は画面外) | ○ | 見当たらない |
| 画像4 | 5本(正面の手) | 見当たらない | 見当たらない | 見当たらない | ○ | 判定困難(反対の手は画面外) | ○ | 見当たらない |
⑤ 両手で白いカップを持つ
4枚とも両手でカップを保持していますが、指と物体の接触・重なりが増え、開いた手より形状を判定しにくい結果でした。
画像別の確認
| 画像 | 指の本数 | 余分な指 | 欠損 | 指の融合 | 手首 | 左右の手 | Prompt反映 | 明確な破綻 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 画像1 | 判定困難(カップと重なる) | 判定困難 | 判定困難 | 判定困難 | ○ | ○ | ○ | 接触部は判定困難 |
| 画像2 | 判定困難(カップと重なる) | 判定困難 | 判定困難 | 判定困難 | ○ | ○ | ○ | 接触部は判定困難 |
| 画像3 | 判定困難(カップと重なる) | 判定困難 | 判定困難 | 判定困難 | ○ | ○ | ○ | 接触部は判定困難 |
| 画像4 | 判定困難(カップと重なる) | 判定困難 | 判定困難 | 判定困難 | ○ | ○ | ○ | 接触部は判定困難 |
⑥ 両手の指を組む
両手を合わせることは反映されましたが、指定したinterlaced fingersが4枚すべてで明確に再現されたわけではありません。祈るように手を合わせた形や、指を重ねた形への変化が見られました。
画像別の確認
| 画像 | 指の本数 | 余分な指 | 欠損 | 指の融合 | 手首 | 左右の手 | Prompt反映 | 明確な破綻 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 画像1 | 判定困難(両手が重なる) | 判定困難 | 判定困難 | 判定困難 | ○ | △ | △(組み方が不明瞭) | 重なり部分は判定困難 |
| 画像2 | 判定困難(両手が重なる) | 判定困難 | 判定困難 | 判定困難 | ○ | △ | △(祈る形に近い) | 重なり部分は判定困難 |
| 画像3 | 判定困難(両手が重なる) | 判定困難 | 判定困難 | 判定困難 | ○ | △ | △(指を重ねた形) | 重なり部分は判定困難 |
| 画像4 | 判定困難(両手が重なる) | 判定困難 | 判定困難 | 判定困難 | ○ | △ | △(祈る形に近い) | 重なり部分は判定困難 |
Prompt調整で分かったこと
条件1を確定する前に8枚を生成し、手の見せ方を調整しました。この8枚はPrompt調整時の生成例であり、正式評価24枚には含めていません。
every finger should be clearly visibleを強く指定すると、腕を自然に下げる構図ではなく、手を前や横へ出すポーズになりました。- 腕を自然に下げる指示を強めると、人物を広く収める構図になり、手が小さくなったりフレーム端へ寄ったりして、指を評価しにくくなりました。
Prompt調整8枚の完全な画像領域を持つ元ファイルは、今回確認したローカル資料からは特定できませんでした。そのため調整画像は掲載せず、記録として確認できた検証過程だけを記載しています。
24枚から分かったこと
- 片手を振る条件とピースサインでは、開いた指やV字に伸ばした指を比較的確認しやすい結果でした。
- 手のひらを正面に向ける条件では、4枚とも正面の手に5本の指を確認でき、指の本数・分離・形を見る条件として今回の6条件中でも確認しやすい構図でした。
- 自然に両手を下ろすポーズは反映されましたが、手が小さくなり、指単位の判定には向きませんでした。
- 両手でカップを持つ条件では、4枚とも保持動作は反映された一方、指とカップの接触・重なりによって形状の判定が難しくなりました。
- 指を組む条件では両手を合わせる動作は見られましたが、明確なinterlaced fingersではなく、祈るように合わせる形や指を重ねる形に変化した例がありました。
今回の検証では分からないこと
- 今回の24枚だけから、Lucid Originが手の生成を得意または苦手と一般化すること
- 他のModel、他のStyle、他のSeedで同じ傾向になるか
- Negative Promptを使用した場合の差
- Prompt EnhanceのON・OFFによる差
- 1200 × 1200の元画像で細部を確認した場合に、今回「判定困難」とした指をどう評価できるか
- 生成日、および実際に使用したPrompt全文とNegative Prompt
まとめ
今回の24枚では、片手を振る、ピースサイン、手のひらを正面に向けるといった単純で見やすいジェスチャーは、指の状態を比較しやすい結果でした。一方、カップとの接触や左右の指の重なりが加わると、Prompt自体が概ね反映されていても、一本ずつの形を判定しにくくなりました。
特に手のひらを正面に向ける条件は、指の本数と分離状態を確認する今回の検証に適していました。反対に、自然に腕を下ろす条件はポーズの自然さと指の見やすさを同時に満たしにくく、Prompt調整時にも構図とのトレードオフが見られました。
これはLucid Origin・Dynamic・Seed 12345で生成した24枚の観察結果です。Model全体の性能評価や、別設定での再現性を示す結果ではありません。