ネガティブプロンプトとは?AIイラストの失敗を防ぐ使い方と例文【完全版】
ネガティブプロンプトとは、AIイラストで「描かない要素」を指定し失敗(指・顔崩れ)を減らす設定です。
AIイラスト生成でよくある「なんか微妙…」は、だいたいネガティブプロンプトで改善できます。
この記事では、わざとネガティブ弱めに作ったBeforeから、段階的に整えてAfterまで持っていく流れを、AnimeGenの実例でまとめます。
※ Beforeは「大崩壊」ではなく、初心者が出しがちな“ちょい微妙”を再現(だから参考になる)。
ネガティブプロンプトとは?
ネガティブプロンプトとは、AIイラスト生成で「描いてほしくない要素」を指定する設定です。
指が増える・顔が崩れる・アニメにならない…といった失敗が出やすい場面で、完成度を安定させるための重要な手段になります。
ざっくり言うと、 ポジティブ=描いてほしい / ネガティブ=描いてほしくない。
例(ネガティブプロンプト)
low quality, bad anatomy, extra fingers, blurry
コツは「禁止ワードを増やせば勝ち」ではなく、よく出る失敗だけを狙って消すこと。
Before / After(結局どれくらい変わる?)
ネガティブが弱いと、線が甘い・全体がぼやっとする・細部が不安定になりがちです。
逆にネガティブを整えると、線・顔・服の形が安定して「完成品っぽさ」が上がります。
- 線がシャープになる(ぼやけ・ノイズ減)
- 顔の輪郭・目鼻のバランスが安定
- 服の形・リボンが崩れにくくなる
- 手や腕など人体の事故が減る
- 「写真っぽい/3Dっぽい」寄りを抑えられる
※ Before / After は同一キャラ・同一構図で比較しています。
ネガティブプロンプトを整えるだけで、線・顔・服の形・全体の安定感がどれくらい変わるかを見るための比較です。
改善の流れ(Before → Step → After)
いきなり全部盛りにせず、1ステップずつ足して原因を特定すると安定します。
※ Step1〜3は「ネガティブを足すと、どこがどう改善されるか」を
視覚的に分かりやすくするため、同じテイストで再生成した近い例を使用しています。
重要なのは画像の完全一致ではなく、
この順番で足すと、こういう失敗が減るという改善の流れです。
生成AIイラストでネガティブプロンプトが必要な理由
生成AIでイラストを作ると、指が増える・顔が崩れるなどの問題が起きがちです。 こうした失敗は、ネガティブプロンプトを正しく使うことで大幅に減らせます。
ネガティブ弱め(線が甘い/ぼやけやすい)
基本ネガティブ追加(事故を減らす)
品質系を整える(ノイズ・甘さを減らす)
人体崩れ対策(腕・首・輪郭を安定)
手の崩れ対策(指・手首事故を減らす)
改善後(線・顔・全体が安定)
まずはこれだけ|基本ネガティブプロンプト(コピペOK)
初心者はまず10〜15語くらいで十分。ここから微調整するのが一番安定します。
基本セット
low quality, worst quality, bad anatomy,
extra fingers, missing fingers,
blurry, distorted face, deformed hands
まずはこれを入れて、まだ崩れる箇所だけ追加していくのがコツ。
アニメ向け追加(アニメにならない時に効く)
「写真っぽい」「3Dっぽい」「海外コミックっぽい」などのときは、ここを追加すると安定します。
アニメ向け追加セット
realistic, photorealistic,
3d render, western style,
realistic skin texture
“アニメ風を強くしたい”ほど、ここが効きます(入れすぎると硬くなるので注意)。
入れすぎ注意|よくある失敗
ネガティブを盛りすぎると、AIが「何を描けばいいのか」迷って崩れることがあります。
特に曖昧な単語を大量に入れるのはNGになりがちです。
❌ 悪い例(曖昧すぎ)
bad, ugly, weird
✅ 良い例(具体的)
bad anatomy, distorted face, extra fingers
迷ったら「基本セット+アニメ向け追加」まででOK。崩れる場合は1つずつ増減して原因を特定しよう。
AnimeGen式|おすすめテンプレ(万能)
AnimeGenでよく使う「まずこれ」テンプレ。困ったらここからスタートして調整していくのがおすすめです。
AnimeGen式テンプレ(コピペOK)
low quality, worst quality,
bad anatomy, extra fingers, missing fingers,
distorted face, blurry,
realistic, photorealistic
ここから「手が崩れるなら hand 系を足す」「顔が甘いなら face 系を足す」みたいに調整すると安定します。
よくある質問
ネガティブプロンプトはどこまで入れる?
最初は10〜15語で十分。崩れる場合は「入れすぎ」を疑って、少し減らすと安定しやすいです。
モデル(サービス)ごとに変える必要ある?
基本は同じでOK。出やすい失敗に合わせて、数語だけ足し引きするイメージで大丈夫です。
ネガティブを入れても手が崩れる…
extra fingers / missing fingers / deformed handsを入れつつ、
手が大きく写る構図を避けたり、手を隠すポーズにするのも効果的です。
まとめ
ネガティブプロンプトは、AIイラストの完成度を左右する重要要素です。
まずは基本セットを入れて、必要ならアニメ向け追加を足す。
それだけで失敗率がかなり下がります。
今回のようにBefore→Step→Afterで見せると、読者が「何をどう直せばいいか」理解しやすくなります。
他のAI解説もAnimeGenで更新していくので、よかったらブックマークしてね。
プロンプト全体の書き方は、 プロンプトのルール①|基本の書き方 もあわせて読むと、より安定します。
※ AIイラストは「一発正解」よりも、原因を切り分けて整えていくほうが安定します。
ネガティブは“保険”じゃなくて、絵を安定させるための調整ツールとして使うのがコツ。